しましまな日々

12ステップを通じた問題からの回復について

ACってなんだろう?問題を特定して12ステップを使うことの大切さ

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自分はACなのか?

僕は2019年9月にAAに繋がり、自分がアルコホーリク(アルコール依存症あることを認めました。そして12ステップを実行する過程で2020年4月13日に霊的目覚めを得て、解決を手にすることができました。そこまではいいのですが、次に問題になったのは自分自身のACの問題です。

どうもACの仲間の話をきいていると、自分もそうだとしか思えなくなってきました。また「アルコホーリクかつACの人もいる」「あなたもACではないか?」という意見やご指摘をいただきました。そこで僕はステップ12の提案「私たちのすべてのことにこの原理を実行しようと努力」しようと思い、自分のACの問題に足を踏み入れました。そこでまず思ったのは「ACって、一体なんだろう??」ということです。

 

 

ACってなんだろう?

そこで、いくつかの本を読んだり、そしてACの方に相談させていただきました。そして僕はまず3つの理解をそれぞれにしました。その3つそれぞれは、僕が誤解し、間違って理解してしまった12ステップを通じた回復におけるACの定義でした。

①ACは機能不全家族で育った人のことである

②ACはACの問題やランドリーリストに当てはまる人である

③生きてる人はみんな多かれ少なかれみんなACである

このそれぞれに関して、現在の僕の意見を整理してみます。

注意点ですが、僕は「12ステップを通じた回復におけるACの定義」を考えていますが、「ACそのものの定義」を考えているのではない、ということです。ACそのものの定義は、僕では定義不可能ですのでこの記事の対象外としております。

 

①ACは機能不全家族で育った人のことである

僕自身、育った家庭には機能不全家族の様々な特徴がありました。家族の秘密(ファミリーシークレット)がある、精神的・肉体的虐待がある、家族同士が対立しておりその対立に子どもが巻き込まれている、子どもと大人の境界がない、家族に依存症者がいる、などなどです。

さて、これらはとても子どもとしては辛いことであり、現在の僕は間違いなくこれらの過去の強い影響下にあります。

同時に、アルコホリズムであれ、ACであれ、12ステップという霊的道具を使って回復を目指すなら、まずはステップ1で「変えられるもの」と「変えられないもの」を整理する必要があります。例えば、アルコホリズムならば身体のアレルギー反応である渇望現象はもうどうにもならないが、強迫観念については12ステップを実行することを通して得られる「霊的目覚めによる人格の変化」という「解決はある」といった流れです。ですが、この①の定義では「過去」という変えられないものしか出てこないので、回復の希望と可能性が見えてこないという重大な欠点がありました。なので僕は「確かにそうなんだけど、でも12ステップをどう使えばいいのかわからない」となって身動きが取れなくなりました。

 

②ACはACの問題やランドリーリストに当てはまる人である

これも①と同じ流れでした。「たしかに、自分に正直になるならば、これらの問題やランドリーリストは自分に当てはまるものがある。けれど、何が変えられるんだろう?」です。特徴が解っても、問題がわかったことにはなりませんでした。

 

③生きてる人はみんな多かれ少なかれみんなACである

この理解はさらに僕を追い詰めました。「アルコホリズム以外の生きづらさは確かにあって、今も苦しい。でも、これがみんなそうなら、受け入れ諦める他ないのか」となりました。しかし、僕が感じていた生きる上での苦しさは「みんな多かれ少なかれそうだ」と言って何事もないように我慢できるものではありませんでした。

 

しまの意見「解決はある」

現在はこう考えています。「ACとは機能不全家族において育ったことで身に付けたACの問題  ランドリーリストに記載されている行為・考え方・感情を大人になった現在も嗜癖として使い続け、人生がどうにもならなくなり、ステップ1でそれを認めた人である」という理解です。

ここで僕にとって「これは役に立つ」と言えるのは、問題・ランドリーリストを特徴ではなく行為・考え方・感情における「嗜癖」として自分は使っているのだという定義です。そうなれば、AAで手渡された12のステップをフルに適応できます。「そうか、ACはACの問題を嗜癖として使い続け、脳の報酬系に渇望現象が刻み込まれてしまっているのだ。ならば、その報酬系に刻まれた渇望現象は生きている限りどうにもならないが、これらの嗜癖を使わないという選択肢がある。それは自分にはそれはできないけれど自分を超えた力ならできると信じる!僕も回復できるだろうか?もちろんだ!」という回復の希望を得ることができました。これが僕のACの問題におけるステップ1、2、3となりました。

 

ACが12ステップという霊的道具を使うときに大切なこと

12ステップは飲酒に対する強迫観念に対して有効であることが歴史の数々の実例で証明されたプログラムです。なので、アルコホリズムにたいする12ステップであるAAプログラムではステップ1で「問題はなにか?」つまり、渇望現象と強迫観念を明らかにし、さらに渇望現象は「変えられないもの」であるが強迫観念に対する対応は「変えられる」ことをはっきりと説明し否認を解除します。なので、ACが「自分の渇望現象と強迫観念はなにか?」を理解することは12ステップに取り組み続ける上でとても重要です。ここで「私は全てに対して無力だ!」としてしまうと、ステップ1の段階で問題が拡散してしまい「12ステップでは解決不能」となるので、注意したいところです。はい、ソースはかつてそうやって失敗した僕自身です笑

ぜひACの問題・ランドリーリストをACの「特徴」として捉えるだけではなく、ACが使う行動・感情・考え方の上での嗜癖のリストである、と捉えていただければと提案させていただきます。神の祝福と守りが私たちと共にありますように!