しましまな日々

12ステップを通じた問題からの回復について

自分のステップがよくわからない、そんなことはありませんか?

自分の踏んだステップ(The Steps I Took)が曖昧としててよくわからない、そういったことはないでしょうか?これは、あまりよいことではないと私は思っています。なぜなら、人間はあまりに曖昧なものを保持し、継続的に成長することができないと感じているからです。なので、なんらかの明確化は必要でしょう。

12ステップは「なんとなくこんなもんだよね、委ねてお任せしておわり」で話し合うものではありません。毎日それを具体的に生きるものです。なので完全なる「正解」はありませんが、決して外せないポイントはいくつかありますし、それを把握しておくことはメッセージやスポンシーとのステップワークでも大切だと思います。

「自分の踏んだステップがよくわからなくて強い不安を感じている、何をしたら良いのかわからない、霊的に目覚めているのか成長しているのわからない」という状態は実際に存在しますし、実際、自分が日々拠って立つ原理が曖昧糢糊としていては不安なのが当たり前でしょう。そんな状態では、恐れの不快感情は暴走し続け、いつ強迫観念に騙されてもおかしくなくなってしまいます。

ではどうすればいいのでしょうか?行動の一つの実例を紹介させていただきます。

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ベーシックテキストに常に戻る

12ステップはAAの『アルコホーリクス ・アノニマス(通称ビッグブック)』によって初めて具体的に明文化されました。なので、常にベーシックテキスト(教科書)に戻って自分のステップをチェックするのは当然なことでしょう。自分でまだそれができない状態であるのなら、スポンサーやシェアリングパートナーなどにその作業をお願いすることが必要でしょう。

私はこの作業で基礎のビッグブックと、サブテキストとしてジョー・マキューの著作を活用させていただいています。またリカバリダイナミクスの認定講師の方に基礎を教えていたいているのも素晴らしく効果があります。

ここで注意なことは、各12ステップ共同体にはそれぞれの一体性があります。なので、AA以外の12ステップグループにおいてそれぞれのベーシックテキストがあるのは当然ですし、そこを外部が侵害すべきではないことは当然の配慮です。

「書くことは行動」

頭の中で行ったステップ4、5はありえません。なので、自分がどこにいるか、なにをしてきたか、なにをしようとしているか、などを確認する上で考えや感情や行動を書き出すことはとても有益です。私の個人体験ですが、自分の踏んだステップを明確化させる時、まずやったのか「書いて書いて書きまくる」でした。

私はテキストやセミナーで教えられてノートしたことを、そのままにせず自分のステップと照らし合わせた上で、シンプルにまとめ直す作業を行わせていただいています。

「自分は文章は苦手だから」という方もおられるかもしれません。そうならイラストや漫画や口述録音や動画や口述を誰かに筆記してもらうなどたくさんの方法があります。重要なのは、自分の頭の中の考えや感情や記憶を外化して対象化することなので、ご自身に最も効果がある方法をとればいいと思います。

こうやって書いたものを「もう一人の人」とチェックしあったり、分かち合うことはとても素晴らしい時間です。

スポンサー、シェアリングパートナー、ホームグループのステップを実行しているメンバーなどに相談する

霊的目覚め・霊的体験を得て毎日このステップを生きており、幸福で平安で人の役に立つ生き方をプログラムを通じて神から与えられているメンバーと相談することは素晴らしく有益です。これはOSMなどでステップの話を聞くだけならついつい自分に都合の良いところの「つまみ食い」になってしまうことがありますが、自分の歩みを知ってくれている「もう一人の人」に相談するとその懸念も少なくなりますし、具体的な提案をしてもらいやすいでしょう。

ミーティングで話すなら注意を

自分のステップを自分やスポンサーなどと明確化させることをせずに「とりあえずミーティングで話して整理する」というチョイスは私はおすすめしません。クロストークを排除したディスカッションミーティングにおいてそれをすると、だた言っただけ・喋っただけで終わってしまう可能性があるからです。それは外化からの対象化ではなく、だだの言いっぱなしではないでしょうか。

自分で整理したことや、スポンサーやシェアリングパートナーと整理した自分のステップをミーティングで話すことはとても有益ですし、本来のミーティングの一つだと私は思います。また、私もそれを行っています。そこから得られる恵みと喜びは尽きることがありません。またこれは私のメッセージ活動の一つにもさせていただいています。

この作業の素晴らしい点

この外化して対象化する作業(私にとっては書いて整理する)の素晴らしいところは、自分のステップが明確化されることにより、これからの取り組みも明確化されるということです。また、「自分のやってきたことは間違っていなかった。なぜなら、何十、何百万人の先ゆく仲間が回復した方法の中に自分もおり、それは神の配慮そのものだからだ」という深い安心感と勇気をいただけます。それは毎日の活力と励ましになりますし、またスポンシーやシェアリングパートナーにステップを手渡し・分かち合う土台となります。私の具体的には、自分の踏んだステップを数十枚のパワーポイントシートにまとめています。新たな気づきや改善は当然あるので、そのつどそれを書き換え・書き足しています。これにより(できる範囲での)見える化ができています。

「あれ、なんかよくわかんなくなってきたぞ」と自分のいる位置、やっていることに疑問が湧いたら、自分が既に整理しているものに戻ります。そうすると、答えは既に与えられていたことに気づくことができています。

「問題改善の先延ばし行動」は性格上の欠点の「恐れ」からくる

さて、曖昧な状態にずっととどまるチョイスは多くは「恐れ」という性格上の欠点から出ている場合があります(私がそれをチョイスする場合はいつもそうです)。そうならばそれは「問題改善の先延ばし行動」にすぎません。その誤ったチョイスをしているのなら、霊的成長はストップし後退すると私は思っています。私はそれで青ざめて書き出し作業を冷や汗まじりで行った経験があります笑 

今回は自分のステップをどうすれば明確化できるか、の行動の中の一つを書かせていただきました。

 

平安が私たちと共にありますように