しましまな日々

12ステップを通じた問題からの回復について

2年目のテーマ

ここ2ヶ月はジベル薔薇色粃糠疹という、なんかおどろおどろしい名前の皮膚炎が10年ぶりくらいに再発し、かゆいし、しんどいし、夜中に痒みで目が覚めて寝不足だし、ということで最近はブログも休んでました。どうも、思ったより疲労が溜まっていたようです。そんなこんなで、気がついたら9月になっていました。

僕がAAにたどり着いたのが19年9月で、今月でAAに来てから2年になります。そして9月が2年目のバースデーでもあります。

まぁ、思えばいろんなことがありました。大したこともあったような、大したことがなかったような。2年はあっという間でした。

1年目のテーマ

20年2月にスポンサーとスポンサーシップを結んでステップワークを始めました。そして同年4月13日に「霊的目覚め」とビッグブックが言っている体験をしました。「霊的目覚め」ってなに?と思った人は『諸相』スタディにぜひ遊びに来て、共に学びましょう。

 

そしてスポンサーとのステップワークが終わった昨年6月、びわ湖畔のベンチにスポンサーと腰掛かけていて、こんなことを言われました。

「AAの中でこのメッセージを伝えていくということは、恨みを引き受けるということだ。12ステップやハイヤーパワーのことを分かち合おうとするならば、AAの中で誰かから恨まれるだろうけれど、その恨みを引き受けていく勇気が必要だ」

 

聞いていてなるほど、と思いました。自分に正直になるならば、ミーティングで「自分で自分を回復させたのだ」「仲間が僕を変えてくれた」「話して回復した」等々とは言えません。それは事実ではないので、不正直です。

自分に正直になるならば「神が僕を回復させてくれたのだ」と分かち合う必要がありました。それが正直だし、メッセージのひとつだし、霊的目覚めを経て僕が体験した事実です。でも、それをミーティングで話すと・・・・何が起こりがちがってのは、12ステップグループのメンバーなら、なんとなくイメージできるでしょう。

ですが、自分に正直に生きたいのならば、やらなくてはなりません。プログラムを使って生きるとは、そういうことです。

というわけで、ソーバー1年目のテーマは「嫌われるAAメンバーを目指すこと」としました。やりたいことではなく、やるべきことをやらなくてはならない、と思ったからです。嫌がられても、言わなきゃいけないことはありますよね。

僕はかなり八方美人で誰にでも好かれようとして、人に嫌われることを恐れるので、これはけっこうしんどいテーマでもありました。

 

そして、ミーティングに行くたびに自分が日々実践している12ステップの話をしました。神が自分に何をしてくれたかの話をしました。自分がいつもどんなふうだったか、そして何が起こって、いまどうなっているのかを話しました。AAの偉大な解決である、霊的体験・霊的目覚めを自分が体験したことを話しました。

最初は「うわー、なんかウワサされんじゃねーか、嫌われんじゃねーか」と緊張で不安で恐くて、という感じでした。なので、ミーティングに参加するたびに、話してるうちに自分で自分を誤魔化さないように、どうしても伝えたい要点を書き出して参加していました。そして、落ち着きと賢さと勇気を、神に祈り求めました。

 

まぁ、何事も慣れで、半年もやってると自然とプログラムの話や、霊的目覚めを経て自分が今どこにいるのか、といった自分に正直な話ができるようになりました。最初はなぜか怖かったけど、半年たつ頃には、その恐れも神が取り除いてくれたのでした。そもそも、それは根拠のない恐れだということもわかりました。

そんなこんなしてると、OSMのスピーカーのお誘いを受けたり、スポンサーになって欲しいと頼まれたり、ありがたいなぁと思うことがいくつもありました。結局は、僕の方が助けられてますね。何回か体力的にやばかったけども。

 

そんなこんなで、どうにか1年目のテーマは少しは達成できたかな、と思っています。引き続き、ステップ1と2を伝える技術をもっと磨きたいところですが。

2年目のテーマ

さて、そんな1年目が終わったので、2年目のテーマをどうしようか、とこないだホームのミーティングで考えていました。そんなような話をする機会があり、意図せず僕の口から出たのは「2年目は、人のことを好きになりたいと思っています」という言葉でした。

AAメンバーのみならず、社会のさまざまな人というは、誰もがどこか病んでおり、また嫌なところがあります。聖人なんてのは、ほとんどいないから聖人なわけです。そしてそんなAAメンバーや周囲の人たちを「あー、もうめんどくさいな」と思うこともしばしばであります。

でもそれって、自分も同じで、僕も周囲から「こいつもめんどうなやつだなぁ」とどこかで思われながらも、受け入れてもらっているってことですよね。

 

それにもかかわらず、自分を神の立場に置いて周囲の人を嫌って孤立して生きるのか、それとも自分と同じような人たちを「大好き!」とは言わないまでも「まぁ、俺もそうだよね」と人と共に歩むことを選ぶのか。後者の方を選ぶことができる程度に、僕のスピリチュアリティもちっとは成長したのでしょう。「受け入れることが答えだった」ってドクター・ポール・Oも言っています。

もちろん、それは何でもかんでも受け入れてニコニコするような八方美人な不誠実さではなく、嫌なことは嫌、ダメなことはダメ、なのは当然です。誰にでも好かれようとする生き方は、あまりにも自己中心的な生き方です。

やるべきことは、たとえ恨まれても、やらなくてはなりません。それもできずに、苛立つこともあります。ただ、そんな生活の現実の中でも、自分を神の立場に置いて人と接することは、12ステップの趣旨ではないですよね。私たちは神ならざる者たちなのですから。

 

さて、そんなこんなで、僕の2年目のテーマは「人を好きになること」になりました。もちろん、好きになれない人もいますけれど、目標というのはたとえたどり着けなくても、そこに向かおうとするものだから、目標なのです。

さて、2年目はどんなことがあるでしょうか。とりあえずは、あとちょっとのんびりして、皮膚炎をしっかり治します。

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